KAWASAKI W1SA
1972年式 日本車 走行距離32000km 車検:18年1月 出品:東京 650cc 参考車両
アメリカ市場でトライアンフやBSAと戦うために誕生したのがW1。メグロK2をベースに高速回転耐久性を高めたW1は当時”コマンダー”と名づけられました。もとは輸出専用車でしたが、多大な要望に答え国内でも限定で発売されました。
国内最大のパワーを誇っていたW1ですが、弱点は振動。その大きな振動により部品を落してしまうトラブルが多発。打開策が見出せなかったカワサキはアメリカ市場から撤退することになりました。その後改良され、ツインキャブのW1Sが誕生。71年には左シフトのこのW1SAが誕生し国内で大きな人気を集めました。
市販車で初めて200km/hの壁を突破したW3。
カワサキが大排気量車のメーカとして、有名になったきっかけを作ったマシンといえばZではなく、この実はWシリーズなのです。いわば、Zのルーツでもあるマシンなのです。
このバイクの一番の特徴といっても良いと思うのが、当時世界のトップレベルのマシンと戦うために生まれたミッション別体クランクケースです。現行車では見られない独創的なスタイルです。
このオーナー様のクランクケースも綺麗に磨き込まれていました。
2本だしキャブトンマフラーが奏でる”Wサウンド”。とても気持ちの良いバーチカルツインの低音が響きました。
エキパイのみ黒塗りしてあります。
デビュー当時は右シフトでしたが、このモデルからは国内を意識して左シフトに変更されているので安心して乗り出せます。
エンジンは年式相応ですが綺麗に磨かれています。
カメラマンが反射して映っているのが判りますでしょうか?
キャブレターは純正キャブです。メッキフィルターが格好良いです。
コックにガソリンの滲みが少しありました。現在補修中です。
シリンダーは純正の黒塗りです。オイル上がりなどのトラブルは確認できませんでした。
最近再塗装されたばかりのタンクです。非常に綺麗です。もちろんヘコミ・傷は確認できませんでした。
アメリカ市場を意識した事が伝わってくるカラーリングです。

容量15L。

”650”のエンブレム。
オイルタンクです。冬の走行時にはとても暖かいです。夏は…。
W3のシートをベースに製作したワンオフシートです。新品ですが年式を意識した違和感のないシートです。鋲がとても良い雰囲気をかもし出しています。

タックロールは本格的なミシン縫いです。
後ろには”KAWASAKI”のペイント。
パイピングはゴールドです。
カワサキ独特のメーター類。W3以降は砲弾型に変更されています。
走行は32000km。ハンドルロックは不動です。

直進性を安定させるためにステアリングノブが付いています。
ハンドルのスイッチ類は古い年式にみられる、とても雰囲気の良い鉄製。
W1の純正ヘッドライトの光はとても弱いといいます。W1乗りの間では通称”ボンボリ”と言われているそうです。
この車両のライトはシビエに変更されています。それでも現行車と比較すると、若干弱目です。
前輪はダンロップのF11を履いています。新品です。

ブレーキは前後輪共にドラムです。W3からはディスクブレーキに変更されています。
後輪はダンロップK87。こちらも新品です。

リムのメッキは綺麗です。
もともとW3用のメッキのチェーンガードが付いていましたが、W1SAの純正と同様の黒に塗り替えています。
スプロケ・チェーン共に問題なしです。ブレーキの効きは年式相応といったところでしょうか。
今後の課題:
■右サイレンサーのメッキにやつれがあります。
■ハンドルロックは不動。
今後の課題:
■ネジ類に錆がみられます。ステンレスのネジに変更している部分も多々ありました。
抜群のバックビューです。
パーツの変更は多少ありますが全体のバランスは格好良い純正を保っています。
オーナー様が昔から憧れだった車種という事で、とても愛着を感じられる1台です。

※記事内容は、オーナー様のコメントをもとに作成したものです。アンチノックにて裏づけは取っておりませんのでご了承下さい。